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Books I've read

読んだ本の感想を書いてます。

[263]谷崎潤一郎犯罪小説集

書店でこの本を見つけたとき、谷崎ってミステリーも書いてたん?ってまず思いました。谷崎小説は今まで、何となくハードルが高くて、読んだことがなかったのですが、ちょうどおもしろそうで、読みやすそうな本だったので、買いました。ただ、内容に期待はし…

[262]キャロル

何かでこの本が良かったと知って読みました。作者のパトリシア・ハイスミスさんは、ミステリー作家で有名な人のようです。この作品には、ミステリー性はなくちょっと残念でしたが、覚えておきたい作家の一人となりました。 キャロル (河出文庫) 作者: パトリ…

[261]その姿の消し方

初めて堀江敏幸さんのを読んだ。ちょっと難しいのだけど、なんか、魅かれる部分もある。 その姿の消し方 作者: 堀江敏幸 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/01/29 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (8件) を見る

[260]ガケ書房の頃

ガケ書房には行ったことはないのだけれど、読んでみた。個人経営の本屋さんの大変さがよくわかる。あと、そういう本屋さんって本のセレクトは店主の個性が全面に出るもんだと思っていたのだけれど、そうではなくて、お客のニーズも考えていると。並んでいる…

[259]アーサーとジョージ

長かったぁーーー!483ページあって2段組み。時間がかかってしまった。でも、まーまーおもしろかったかな。『終わりの感覚』には及ばないけれど。タイトルのアーサーはコナン・ドイルのこと。実在の人物をもとにした物語。イギリスの文化的側面にも触れるこ…

[258]巴里茫々

そううつ病と付き合いながらの人生を送った北杜夫さん。巴里に友人を訪ねた時のエッセイは良かった。昔の巴里は「黒い巴里」だったそう。石炭を使用していたのでどす黒くなったそう。重厚な歴史を感じさせ、なおかつ華やかさのある私が知るパリとは随分と違…

[257]我らが隣人の犯罪

おもしろかったー。 我らが隣人の犯罪 (文春文庫) 作者: 宮部みゆき 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 1993/01 メディア: 文庫 購入: 8人 クリック: 108回 この商品を含むブログ (77件) を見る

[256]約束された場所で underground2

春樹さんがオウム真理教の元信者を中心にインタビューした内容と河合隼雄先生との対談がまとめられた本。以前から気にはなっていた本だけど、新刊書店や図書館などで見かけることがなぜか無く、また、わざわざ図書館で予約しようというまでの記憶がこの本に…

[255]あの日

STAP細胞に揺れた小保方晴子さんの本。マスコミの偏った報道の在り方、それに影響を受けてしまう人々、理研内部の複雑な人間模様、若山先生の研究のありよう、騒動前後の態度、発言の変化・・・。当時、新聞やテレビで情報を受け取っていて感じていた私の見…

[254]「一人」のうらに 尾崎放哉の島へ

「ケアの文化」という考え方に初めて触れた。 「一人」のうらに: 尾崎放哉の島へ 作者: 西川勝 出版社/メーカー: サウダージ・ブックス 発売日: 2013/10/10 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (2件) を見る

[253]黄色い本

もしかしたら、再読?表題作が良かった。あそこまで本にのめり込めたらおもしろいだろうな。 黄色い本 (KCデラックス アフタヌーン) 作者: 高野文子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2002/02/20 メディア: コミック 購入: 23人 クリック: 170回 この商品を…

[252]随筆集 一日

この本について、語るべきものが何もない。 随筆集 一日 作者: 西村賢太 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2012/05 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (6件) を見る

[251]銅版画家 南桂子

「シャトーと赤い実」が好きです。ブルーの色合いも。 銅版画家 南桂子: メルヘンの小さな王国へ (コロナ・ブックス) 作者: コロナブックス編集部 出版社/メーカー: 平凡社 発売日: 2016/03/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る

[250]書店主フィクリーのものがたり

ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに入った本だとのことです。私は、そんなに面白いとは思わなかった。 書店主フィクリーのものがたり 作者: ガブリエル・ゼヴィン,小尾芙佐 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2015/10/22 メディア: 単行本(ソフ…

[249]さくら

お兄ちゃん、辛かったやろうなー。お父さんの真っ黒になった地図もよかった。 積読に図書館本…。あー全然減らない。なのに、今日、6冊がそこに追加される。 さくら (小学館文庫) 作者: 西加奈子 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2007/12/04 メディア: 文庫 …

[248]女文士

林真理子さんの。この作家さん好きかも。他の著作も読んでいこうと思わせるほど、女の情念に迫るのがうまい。実在の人物を題材にしているので、愛人であった武者小路実篤も出てくる。結婚、金、名誉に執着し、なりふり構わず追い求めていく。 女文士 作者: …

[247]夜明けの縁をさ迷う人々

短編小説。めっちゃよかった!ちょっと不思議で、変わった人たちが描かれている。少し病的さすら漂う。現実と非現実すれすれをゆく。実際にはこんな人いないだろうと思うけれど、あまりにもすれすれなので、もしかしたら…と思わせるところが、読んでいて非常…

[246]白いしるし

西加奈子さんの。よかった。この人の本全部読むと決めた。絵画や人を好きになることを通して、人は、こんなにもめちゃくちゃになってしまうほど、揺さぶられるものなのかと圧倒された。 白いしるし (新潮文庫) 作者: 西加奈子 出版社/メーカー: 新潮社 発売…

[245]やんごとなき読書

イギリス女王が読書にはまっていく様子を描いた本。よその国では、ベストセラーになったみたいだけど。私にはそれほど面白いと思わなかった。イギリス文化をよく知っている人にとっては、くすっと笑えるところがあるらしいのだけど、私には、残念ながら一か…

[244]白洲正子自伝

白洲正子さんの祖父が薩摩藩の志士で、後、海軍大将で伯爵。歴史の中では幕末が一番好きな私にとっては(『竜馬がゆく』の影響)、ふるえるような内容。祖父いわく、本当に優秀な人間は、幕末に皆死んだ、と。生き残った薩摩藩志士が東京に上り、新政府に入…

[243]村上春樹「象の消滅」英訳完全読解

あーやっぱり好き!春樹さん。毎度のことながら、思います。象は何のメタファーなのか?バランスってどことどこの?彼女と僕の違い。仕事をしているときの僕と象を観察しているときの僕の違い。いろんなことを考えました。答えはもちろん出ませんが。不思議…

[242]その日東京駅五時二十五分発

西川美和さんの。この人の本好きだわー。西川作品の中では、異色の戦争物。伯父さんの体験をもとに書かれています。戦争物と言っても、例えば、百田直樹さんの『永遠の0』のようなガチの軍ものではなく、戦争の終わりの3月ほどを割とのんびりした情報部で兵…

[241]ごはんのおとも

この本のメインテーマは「ごはんのおともの紹介」なんだろうが、私はそのメインテーマが吹き飛んでしまうくらい、物語にじんわり感動した。図らずも、うるっときて、本と自分にびっくりした。 ごはんのおとも 作者: たな 出版社/メーカー: 実業之日本社 発売…

[240]帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。

料理家のエッセイ。料理家の書いた文章というと、たくさんのおいしい料理にまつわるあれやこれを想像しがちだが、この本は違う。不確かな自分が、不確かな世間の中で、懸命にもがき苦しんでいる最中で、内面から出てきたそのままの思いという塊が、その塊の…

[239]ドアのない家

読んだり、食べたり、あきらめたり この本も上のブログで、アキ・ラメーテさんがお勧めしていた本です。 34年間、ホテルの一室にこもり続けた女性が中心人物のミステリー。設定がおもしろい。そんな女性だから、些細な出来事さえも、被害妄想的に捉えてしま…

[238]ぼくのミステリな日常

短編ミステリー小説。こうもいろいろとミステリーを思いつくものだなーと作家さんの偉大さを思う。登場人物たちは、大学のゼミ仲間が社会人になってからもゆるくつながっており、なんかそれが楽しそう、とミステリーとは全然関係のないところで感じ入ってし…

[237]キリハラキリコ

読んだり、食べたり、あきらめたり ↑ こちらで紹介されていた、アキ・ラメーテさんのお勧め本を読んでみました。なんとも不思議な本で、おもしろかった。あちらこちらで、くすっと笑ってしまう。この著者のように、現実世界ではない想像の世界で、これだけ独…

[236]バートルビー / ベニト・セレノ

バートルビーが読みたくて購入。不思議で怖い物語だった。次第に働くことを放棄し、外出も放棄し、食べることも止めてしまう。無為に生き、そのまま死んでいく人の話です。なんで?という疑問には、最後に触れられるが、さらっとしすぎていて、読者の期待に…

[235]君の膵臓をたべたい

ものすごいタイトルで少し気になっていた。なかなか良かったよ。うるっときたし。まーそれはそれとして、読書好きな主人公が、買った順番から本を読んでいくという読書スタイルに、なるほどね、と思いました。今、30冊ぐらい積読しているけれど、かなり前に…

[234]村上春樹 雑文集

いつものことながら、楽しく読みました。中でも、『デイヴ・ヒルトンのシーズン』というエッセイが良かった。人生の中にある確かな幸せと圧倒的な時の流れ、春樹さんの心の中を通り抜けたもの。とてもよかった。 村上春樹 雑文集 (新潮文庫) 作者: 村上春樹 …

[233]必要になったら電話をかけて

村上春樹さんが翻訳してます。春樹さんによる巻末の解題部分は、もちろんよかった。レイモンド・カーヴァーの死後、春樹さんがカーヴァーの書斎で一人になる時間をもっている。ぞくっとする場面。 カーヴァーの小説を私はたぶん初めて読んだ。とても抑制が効…

[232]20代に読みたい名作

ここに掲載された本のすべてを読みたい!と思わせるほど、林真理子さんの紹介が良かった。1冊につき4ページほどがあてられているだけだから、詳しく本の内容までは触れられないのに、ちょっとした内容紹介でぐっとその作品に引き付けられてしまうことばかり…

[231]ぼくは勉強ができない

確か、大学入試センター試験の現代文に、この小説が採用されていて、私は、過去問を解いていく中で出会ったと思う。あれから、随分の年月が経ったけれども、どこかでずーと気になっている小説だった。本屋なんかで「あっ、あるな」とよく見つけることがあっ…

[230]私の本棚

いくら私も本が好きだからと言って、数億の借金までして、本に溺れる人の気持ちまでは、さすがに理解できない。 私の本棚 作者: 新潮社 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2013/08/30 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る

[229]未亡人の一年(下)

よかったです。巨匠の小説という感じ。他の作品もぜひ読んでみたいのだけど、しばらく休憩。海外作品の長編小説、連続は無理。ちなみに、作品中に本好きの男性が居てて、暖炉の前での読書が好きだとか、好きな作家の新刊を手にした2連休の幸せ、など書かれ…

[228]未亡人の一年(上)

初のジョン・アーヴィング。名前だけは知っていたけれど、小説は読んだことがありませんでした。長編小説でそこだけは大変なんだけど、とてもいいです。とても。 未亡人の一年〈上〉 (John Irving collection 1989-1998) 作者: ジョンアーヴィング,John Irvi…

[227]地下の鳩

おもしろかった。水商売で生きる人たちを描いている。オネエの観察眼が鋭い。作家ってすごいね。 地下の鳩 作者: 西加奈子 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2011/12 メディア: 単行本 クリック: 3回 この商品を含むブログ (13件) を見る

[226]ワーカーズ・ダイジェスト

他職種の世界が垣間見できておもしろい。で、なんか、もっと自分もがんばらなあかん、と思った。 ワーカーズ・ダイジェスト (集英社文庫) 作者: 津村記久子 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2014/06/25 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (6件) を見る

[225]とにかくうちに帰ります

津村さんの本はこれでたぶん2冊目。この方の作品は、どこにでもいそうな人の、普通な日常が描かれていておもしろい。 とにかくうちに帰ります (新潮文庫) 作者: 津村記久子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/09/27 メディア: 文庫 この商品を含むブログ…

[224]さまよえる古本屋 もしくは古本屋症候群

今までに何度か古書店の方が書いた本を読んだが、貧困という匂いは、共通している。 さまよえる古本屋: もしくは古本屋症候群 作者: 須賀章雅 出版社/メーカー: 燃焼社 発売日: 2015/04/15 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る

[223]れんげ荘物語 働かないの

久しぶりの群ようこさん。昔はよくこの作家の作品を読みました。次第に飽きがきて遠のいてしまったのだと思う。今回も、そんな感じかと思いきや、違った。すごく良かったのです。とくに心に残ったのは、部屋の模様替えを思案していた場面で、バラと花瓶を選…

[222]花粉の部屋

図書館本。いい小説だと思いました。親としての自覚のない親の子どもが、孤独の中、生きているのですが、時制がふっと変わる、現在の中で急に過去の記憶が入り込んでくるという意識の流れがそのままに、小説になっているので、読者は最初、迷子になりそうに…

[221]あこがれ

川上未映子さんの久しぶりの長編。まだ、うまく自分の気持ちを表現できない小学生の感じが上手くでてる、と思いながらも、自分の小学生時代はヘガティーや麦彦のような家庭の事情がなかったおかげで、もっと、子ども子どもしていたなーと考えながら、大人に…

[220]カウンセラーは何を見ているか

いろんな考え方があるものだと驚く.けっこう、想像力でもって補う部分も多いのだなと思った。もっと、正確に把握しないといけないものかと思っていたのだけれど。 カウンセラーは何を見ているか (シリーズケアをひらく) 作者: 信田さよ子 出版社/メーカー: …

[219]女たちよ!

初めて伊丹十三さんのエッセイを読んだ。率直な感想をそのままに書いていて、小気味よい。のびのびと文章を書いている。読んでいて気持ちがよい。池澤夏樹さんの解説がよかった。この方の本を読んだことはないから、どういう人なのかさっぱりわからないけれ…

[218]マーチ博士の4人の息子

フランス人作家によるミステリー。殺人者とメイドの日記が交互に出てくる形で物語は進んでいく。その構成や表紙の絵、そして、「表紙からすでに仕組まれたトリック」という帯文句にやられて購入。この状況、買っちゃうでしょ?で、よかったかと聞かれれば、…

[217]ラオスにいったい何があるというんですか?

春樹さんの紀行文集。今回は、なぜか、読んでいても「旅に出たい」とは、思わなかった。たぶんそれは、ここ数日で、ぐっと冷え込んできたからだろうと思う。寒くなるとどうもいけない。休みの日の朝がまず起きれない。いつまでも、布団の中でぬくぬくしてし…

[216]二十世紀旗手

難しかった。太宰の精神的混乱期にもあたる時期のものだし、実験的な試みもあって、とにかくよく意味がわからなかった。残念。ところで、自分の身近に、もし、太宰治さんが居たら、わたしはどうするんだろうなーと、太宰の人生を思いめぐらしながら、ふとそ…

[215]女生徒

太宰の短編集。女性の一人称ですべての作品が描かれている。すべての物語がよかった!思春期の複雑な心模様が描かれている作品も多く、おかげで、自分の思春期を、あれがそうだったのかと、遅ればせながら、確信が持て、なんだか、落ち着いた。あの頃は、体…

[214]S先生の言葉

山田太一さんのエッセイ。学生時代の思い出の箇所では、依存性のある薬物が、薬局で売っていて、子供が買うこともできたり、それを、学校の先生が使用していたりと、今では考えられない状況が綴られている。あと、読んだ本の中で、気に入った箇所は、ノート…