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Books I've read

読んだ本の感想を書いてます。

307冊目 S先生のこと

とても、とてもよかったです。

著者の恩師である須山先生をしのび、先生の人生を丹念に追想するエッセイとなっています。興味深かったのは、文学の世界に身を置く先生が、自分の過酷な人生を文学を支えに、懸命に生きた姿でした。学者といわれる人たちが、物事を探求する姿勢にも感銘しました。文学の奥深さを目の当たりにしました。

また、読みたい本です。

 

S先生のこと

S先生のこと

 

 

 

306冊目 ダンス・ダンス・ダンス(下)

当然、おもしろく読みました。最後の場面で、なお不安を感じる主人公が、とてもとても気の毒で仕方がありませんでした。

最近。

ドラマ『カルテット』がおもしろいです。クラシック音楽が気になり始め、昔好きだったワーグナータンホイザーを聴いてます。何度も聴いている毎日です。(白い巨塔の影響・・・)

では、また。

 

ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(下) (講談社文庫)

 

 

305冊目 ダンス・ダンス・ダンス(上)

これも再読ですが、すっかり忘れてる。だから、また楽しんで読んでます。

 

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

ダンス・ダンス・ダンス(上) (講談社文庫)

 

 

304冊目 私の消滅

中村文則さんの小説をまだすべて読んだわけではないけれど、今まで読んだ中で一番すごい内容の小説だと思いました。ぞっとする闇がありました。難しい内容なのに、平易な文体でつづられるそれは、作者の考え抜いた跡を感じさえしたし、当然、作者の力もあってのことだと思います。いやーーすごかった。その余韻にどっぷり浸っている今です。小説を読みながら、何度も表紙を見ました。表紙の絵も、内容を知ると凄味が湧いてきます。私たちはなんと大変な世界に生きているんでしょうね。それを敏感に感じてしまう作者が心配です。でも、今後中村文則さんの小説は全部読んでいきます!

 

私の消滅

私の消滅

 

 

303冊目 冷めない紅茶

小川洋子さんの小説はあまり読んだ記憶がない。この本は、久しぶりに来た図書館でたまたま見つけた。小川さんのは、とても繊細な表現がつづく。

表題作の「冷めない紅茶」がとてもよかった。作品を読みながら、自分はなぜ学生時代に学校の図書館を利用しなかったのか激しく後悔した。中学、高校時代と図書室を利用できる、そんな生徒だったなら、また今とは少し違う人生を歩んでいたのだろうか・・・。体育会系のクラブで通した学生生活は、それなりに楽しみもしたが、何だかしっくりこない部分も感じてはいた、ような気がする。学校の図書室という空間を全く堪能する機会がなかったことに(当時は見向きもしなかったのだが)今更後悔。そんな感情をわき起こした小説でした。よかったです。

 

冷めない紅茶

冷めない紅茶

 

 

302冊目 祖母の手帖

感想を書くのが私にとっては難しい作品。

激しく愛を求める女性。愛のない夫との特殊な性生活。家庭のある男性への一途な愛。

この女性の生きた時代が戦前、戦後の時代だけに、このような本能的な生き方は、受け入れられず、病人扱いまでされる。しかし、「家族の中で、誰かひとりが、無秩序な部分を受け持たなければならない」と、別の視点で見守る人もいて、その点に私は感動した。

 

祖母の手帖 (新潮クレスト・ブックス)

祖母の手帖 (新潮クレスト・ブックス)

 

 

301冊目 冬の本

以前から気になっていた本。てっきり短編小説集かと思っていたが、そうではなかった。「冬の本」をテーマとした84人もの人のエッセイ集だった。古書店主、作家、芸人、書店員とさまざまな人たちが、綴っている。

私は、「冬の本」と言われても何も思いつかないなーと思いながら読み進める。何だかわびしい。