Books I've read

読んだ本の感想を書いてます。

300冊目 香水 ある人殺しの物語

「匂い」を題材に、こんなに面白い物語が生まれるんだなーと感動。楽しい読書時間となった。

感情を持たない人間が、嗅覚の鋭さのみを頼りに生きていく。そこには、狂気が入り込み、欲望のまま人を殺す。香水を武器に、人々を翻弄し、また、自分の存在を消す。

おすすめ。

 

香水―ある人殺しの物語 (文春文庫)

香水―ある人殺しの物語 (文春文庫)

 

 

299冊目 夜は短し歩けよ乙女

初の森見登美彦さんの。独特の世界観でした。これが、どうやら映画化されるらしい。どういった映像に置き換えられるのか、非常に楽しみです。

 

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

 

 

298冊目 国境の南、太陽の西

再読。でも、すっかり内容を忘れていたので、初読みたいなもの。

主人公の周囲に現れる女性たちが興味深い。幸せになれなかった彼女たちの人生が、謎に包まれており、一層の興味をひくし、作品に深さをもたらしているよう。

主人公の男性に対しては、少々腹が立った。はっきり言えばいいのに、と思った。

 

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

 

 

297冊目 i (アイ)

良かったです。ものすごく。複雑な人間の感情を小説にすることは、難しいと思うけれど、それをやってのけるだけの力がある作家だと思う。西加奈子さんの好きなところは、幼少期の生い立ちをしっかりと書くところ。人格形成の重要な時期の家族関係、生い立ち、主人公の気質、傾向をしっかりと書くことで、非常に作品に重みのようなものが出る。作中人物の成長発達を読者である私は、ハラハラドキドキしながら、追うことになる。完全に作品の中に、引きずり込まれる。

 

i(アイ)

i(アイ)

 

 

296冊目 文学部唯野教授

難しかった。思うに、文学を科学的に分析しようとするところに無理があるように感じた。けれども、科学があまりにも上手く機能したこの世の中で、それは、止められない流れなのかもなーとも思う。科学では割り切れない分野で働いている私には、文学研究の行き詰る苦しみのようなものが、少しだけわかった気がする。

 

文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)

文学部唯野教授 (岩波現代文庫―文芸)

 

明けました。 

今年の目標は、本を100冊読むことです!

295冊目 こちらあみ子

今村夏子さんの。『あひる』といい、この本といい、とてもよかった。他にはちょっとない感じの小説。『こちらあみ子』では、あみ子側に立つか、周囲の人間側に立つかで、おおいに感じ方が違ってくると思う。巻末で穂村弘さんは、こわいと思いながらも、あみ子側の大切さを書いた。私は、読みながらずっと、周囲の人間の立場で読んでいた。だから、周囲の人間の大変さに深く同情しながら読んでいたわ。

 

こちらあみ子 (ちくま文庫)

こちらあみ子 (ちくま文庫)

 

 

294冊目 祐介

又吉さんが紹介していた本。軽い気持ちで読み始めたのだけれども、内容はとても重かった。

 

祐介

祐介